「百獣戦隊ガオレンジャー」で人気爆発した金子昇さん。ブームを築いたイケメン系アクション俳優の走りだ。彼が、2005年1、2月の東京・日比谷の芸術座で、本格的な舞台に挑むという。作品は船山馨の「お登勢」。幕末物で何度も舞台化され、いろいろな俳優が演じてきた。由緒ある劇場で、名作への挑戦だ。今回は沢口靖子と葛山信吾のペアに土方歳三役で出演する。その意気込みを聞いてみた。
「本格的な舞台で、それも二ヶ月公演ですよね。どう取り組んでいいか、結構悩みますよ」
と言いながらも表情は明るい。大好きなステーキを食べながら一緒に盃を重ねていると、いかにも「やんちゃ坊主」がそのまま大人になったような印象がある。いい大人を捕まえて「無邪気」というのもおかしな話だが、そういう飾らなさが、彼の爽やかな魅力の一つになっているのかも知れない。ただの二枚目だけでは難しい役だよ、と少し脅かすと、
「そうなんですよ。僕なりに土方歳三が何を考え、どう生きたかを表現しないと。今までにやってきたものとは全然毛色が違いますからね。でも、そういうまったく違う分野への挑戦は楽しいですね」
明るい性格そのままに前向きな姿勢を崩さない。
「お正月から舞台で、やるぞーっていう気力が湧いてきますね。でも、稽古は相当苦しいでしょうけれど」。稽古場でどんな苦しみをし、それがどう表現されるのか楽しみではある。暴れん坊の金子さんには、芸術座の舞台はいささか狭いかも知れない。しかし、そこでアクションを封じられて何を表現できるかが、今後の成長の糧になるのだろう。やんちゃ坊主ぶりを発揮して、新しい世界を見つけてくれそうだ。そう言ったら、
「舞台が終わったらガンガン飲みましょうね」という言葉が帰ってきた。あくまでも彼らしい。